Shiho Sato

2020年8月19日2 分

患者の家族になって病院を訪れる経験

最終更新: 2020年9月2日

心臓疾患、脳神経疾患を併せ持つ患者さんに、

毎日理学療法を通じて出会っていたのは15年前まで、、、

ではありませんでした。

私の家族に(重症な)患者がいたのです。

サイレントキラーである高血圧、動脈硬化を

投薬に任せて軽視して過ごしていたために、

これらは年を経て投薬ではコントロールできない状態になり、

徐々に自覚・他覚症状が顕著に、、、。

足をつりやすく、坂道を歩けなくなり、痩せ、食欲がなくなり、動悸がして、、、と

その症状を見ている家族は、体が悲鳴をあげていることがわかるのですが

医者まかせの患者には本人の中の原因を分かりません、、、

症状や検査結果を軽視するという心理は何なのか、、、

男性であること、高齢であること、遺伝的に高血圧であること、、、と、

動脈硬化の素因そのものが症状を軽視する背景でもありそうです。

かかりつけ医と相談の上、入院加療することになった先は、

以前に私が理学療法士として働いていた医療機関でした。

システムも医師も、院内の設備も15年前とは全く違い、

その新しい数々のサービスに大変助けられました。

その中でも難しい対応を求められる患者へのサービスなのでしょうか、

専門のあるいは管理職と思しきナースとケースワーカーが病室を訪問してくれます。

担当医師や病棟のナースとは違うスタンスで対応してくださいます。

隙間的サービスなのかもしれません、

が非常に有意義なサービスだわと勉強させていただきました。

高齢になって社会生活や出会いが限られると、

質のよい対面サービスは何よりの薬になるようです。

感染を避け、対面サービスをする・される機会が少なくなっている今、

その中で共感性や適応性を高める意識を大事にしたいものです。

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