患者の家族になって病院を訪れる経験
更新日:2020年9月2日
心臓疾患、脳神経疾患を併せ持つ患者さんに、
毎日理学療法を通じて出会っていたのは15年前まで、、、
ではありませんでした。
私の家族に(重症な)患者がいたのです。
サイレントキラーである高血圧、動脈硬化を
投薬に任せて軽視して過ごしていたために、
これらは年を経て投薬ではコントロールできない状態になり、
徐々に自覚・他覚症状が顕著に、、、。
足をつりやすく、坂道を歩けなくなり、痩せ、食欲がなくなり、動悸がして、、、と
その症状を見ている家族は、体が悲鳴をあげていることがわかるのですが
医者まかせの患者には本人の中の原因を分かりません、、、
症状や検査結果を軽視するという心理は何なのか、、、
男性であること、高齢であること、遺伝的に高血圧であること、、、と、
動脈硬化の素因そのものが症状を軽視する背景でもありそうです。
かかりつけ医と相談の上、入院加療することになった先は、
以前に私が理学療法士として働いていた医療機関でした。
システムも医師も、院内の設備も15年前とは全く違い、
その新しい数々のサービスに大変助けられました。
その中でも難しい対応を求められる患者へのサービスなのでしょうか、
専門のあるいは管理職と思しきナースとケースワーカーが病室を訪問してくれます。
担当医師や病棟のナースとは違うスタンスで対応してくださいます。
隙間的サービスなのかもしれません、
が非常に有意義なサービスだわと勉強させていただきました。
高齢になって社会生活や出会いが限られると、
質のよい対面サービスは何よりの薬になるようです。
感染を避け、対面サービスをする・される機会が少なくなっている今、
その中で共感性や適応性を高める意識を大事にしたいものです。
